マンション探しを始めた頃、
私はずっとこんな疑問を抱えていました。
「不動産屋さんって、味方なんだろうか?
それとも、やっぱり営業なのかな?」
この記事では、
60代でマンション探しをした私が実際に感じた、
**不動産屋さんとの“ちょうどいい距離感”**についてまとめます。
特定の会社や担当者を批判する意図はありません。
これから探す方が、振り回されすぎず、冷静に判断するためのヒントになれば幸いです。
最初は「全部、味方だと思っていた」
探し始めたばかりの頃は、
正直、不動産屋さんをほぼ全面的に信頼していました。
- プロなのだから、良い物件を教えてくれる
- 条件に合うものを一緒に親身に探してくれる
- 危ない物件は避けてくれる
そう思っていたのです。
ところが、物件探しが長引くにつれて、
少しずつ違和感を覚えるようになりました。
「なぜ進まないのだろう?」と感じた理由
具体的には、こんなことがありました。
- こちらから希望を伝えても、提案がなかなか増えない
- 内見の調整や日程連絡に時間がかかる
- 管理状態や修繕計画などの資料が、すぐに出てこない
「こちらがネットで見つけた物件を、
ただ一緒に見に行くだけの状態が続いている?」
そんな印象を持つようになりました。
最初は理由がわかりませんでしたが、
何度か経験するうちに、考え方を変える必要があると感じました。
買い逃しを経験して、行動を変えた
実際に、
「これは良い」と思った物件を、2度ほど買い逃しました。
- 見学前に売れてしまった
- 購入の意思を伝えた時には、すでに決まっていた
この経験から、
「1社に任せきりにするのは違うかもしれない」
と思うようになり、
それ以降は 気になる物件があれば、その物件を扱っている不動産会社に直接連絡 するようにしました。
これは、私にとって大きな転換点でした。
実際に見た物件から学んだこと
事例①|見た目は理想的でも、不安が残った物件
築20年前後のタワーマンションで、
- 立地・広さ・内廊下は理想的
- 景色も良く、共用部も豪華
一見すると申し分ありません。
ただ、
- 残置物が多く、室内の管理状態が気になった
- 将来的な修繕費の追徴が予定されていた
- 駐車場条件が合わなかった
総合的に考えると、
老後に想定外の出費が出る可能性が高いと判断し、見送りました。
事例②|利便性は高いが、暮らしが想像できなかった物件
駅近で築浅、利便性は抜群。
ただし、
- 実際に見た部屋はかなりコンパクト
- 窓が開けられる箇所が限られていた
- 管理費・修繕積立金が将来的に上がりそうな印象
「今は便利でも、長く暮らす姿が想像できない」
そう感じて候補から外しました。
事例③|理想に近いが、管理面で不安が残った物件
広さ・立地・眺望は理想的。
心が動いた物件でした。
ただ、管理資料を確認すると、
- 修繕積立金が極端に少ない
- 多額の借入がある
管理が機能していたからこその判断とも考えられますが、
自分たちが背負うリスクとして納得できるかを考え、見送る決断をしました。
不動産屋さんは「敵」ではない。でも…
こうした経験を通して、私が感じたのは、
不動産屋さんは敵ではない。
ただし、完全な味方でもない。
ということです。
多くの場合、不動産会社は、
- 売主・貸主と契約関係にある
- 取り扱い物件(在庫)を持っている
- 成約を前提に動いている
この立場を理解せずにいると、
知らないうちに「営業側の視点」に引っ張られてしまいます。
「今が買い時ですよ」は、半分だけ受け取る
よく言われた言葉があります。
- 「この物件、良いと思いますよ」
- 「同じ条件は、なかなか出ません」
- 「交渉次第で安くなるかもしれません」
こう言われると、気持ちは揺れます。
でも、冷静に考えると、
**それは不動産屋さん側から見た“今”**です。
私たちにとって大切なのは、
- 体力・健康
- ローンの現実
- 将来どんな暮らしをしたいか
この軸でした。
私が意識するようになった「距離感」
途中から、私はこう考えるようになりました。
- 情報はもらう
- 判断は自分でする
- 焦らせる言葉には一晩置く
不動産屋さんを
「先生」にも「敵」にもせず、
情報提供者として付き合う。
この距離感にしてから、
気持ちがとても楽になりました。
信頼できると感じた不動産屋さんの共通点
あくまで私の実感ですが、
信頼できると感じた方には共通点がありました。
- 質問にきちんと答えてくれる
- デメリットも普通に話す
- 即決を迫らない
- 管理や修繕の話を避けない
- 「やめた方がいい」と言ってくれる
逆に、
話が良い方向に偏りすぎる場合は、
一歩引いて考えるようにしました。
60代のマンション探しで大切だと思ったこと
60代の住まい探しは、
- 失敗のリカバリーが難しい
- 体力・気力の消耗が大きい
- 焦ると判断を誤りやすい
だからこそ、
「急がせる人のペースでは動かない」
これが一番大切だと感じました。
日頃から相場を知り、
自分の理想と現実を整理しておくことが、
結果的に一番の近道だと思います。
まとめ|不動産屋さんは「使い分ける存在」
私の結論は、とてもシンプルです。
- 不動産屋さんは敵ではない
- でも、人生の判断を委ねる相手でもない
情報はもらう。
判断は自分でする。
このスタンスを持てたことで、
マンション探しはずいぶん落ち着いたものになりました。
次の記事では、
いよいよ 「なぜ最終的にこのマンションに決めたのか」 を書いていきます。
補足:この記事について
この記事は、筆者のマンション探しの体験をもとに「不動産会社との距離感」や判断の考え方を整理したものです。特定の不動産会社・担当者・物件を批判したり、良し悪しを断定する意図はありません。状況は地域や物件、担当者によって異なるため、最終判断はご自身の条件に合わせて行ってください。
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