理想を並べたらマンションは一生見つからない。60代夫婦が条件を絞れた理由

理想を並べたら、マンションは一生見つからない。
これは、マンション探しをしていた私が途中で痛感したことです。

探し始めた当初、正直に言えば「4,000万円くらいで、そこそこ良いところがあれば…」と思っていました。
でも、条件を書き出していくうちに、その考えがいかに現実離れしていたかに気づきます。

この記事では、私がマンション探しで迷走し、
そこから条件を絞って“戦略”に変えられたプロセスをまとめます。
これから探す方が、同じ遠回りをしないためのヒントになればうれしいです。


目次

最初に考えていた条件(今見ると、ほぼ全部盛り)

最初に私が並べていた条件はこちらです。

  • 85㎡以上
  • 築20年以内
  • 駅徒歩10分以内
  • 周囲に駐車場があり、車2台を確保できる
  • 立体駐車場は避けたい
  • 内廊下
  • 日当たりが良く、風通しが良い
  • 窓が開けられる
  • ペット可

冷静に見ると、「全部そろうマンションは、ほぼ存在しない」条件でした。
それでも最初は「これくらい普通でしょ」と思ってしまうんですよね。

そして、ここからが長かったです。
条件が多いほど「良い物件がない」のではなく、
“選べない設計”になっていることに気づくまで、かなり時間がかかりました。


場所選びで迷った理由(職場?中心駅?隣駅?)

条件と同じくらい悩んだのが立地です。

  • 職場の近くにするか
  • 中心駅の近くにするか
  • それとも中心駅の隣駅で妥協するか

この選択だけで候補は大きく変わります。
でも、どこを選んでも「完璧」はありませんでした。

そこで私は、立地を「好み」で選ぶのをやめ、
10年後の自分たちが困らないかという視点で考えることにしました。


年齢と現実を直視した結果、前提が変わった

私たちはまだ気持ち的には若いつもりでいました。
でも、10年・15年後を考えると、立派なシニア世代です。

夫は自営業で現役ですが、
病気の関係で団信に入れないという現実に直面しました。
ここは、気合いではどうにもならない部分です。

そのため、

  • ローンは私名義
  • 私が団信に加入
  • 夫は保証人

という形で銀行から借りることにしました。
長年の取引があり、金利が最低限に抑えられたのは救いでした。

「買う」という判断は、気持ちではなく制度で決まる。
この事実を受け入れたことで、考え方が一段冷静になりました。


ローンは20年。でも返済は10年以内と決めた理由

住宅ローンは、一般的に80歳までに完済する設計が基本です。
そのため、年齢を重ねてからの購入では、返済期間は自然と短くなります。

私たちは20年ローンを組みましたが、
実際には10年以内に完済する前提で考えました。

理由はシンプルです。

  • 体力と健康の現実
  • 将来の選択肢を狭めたくない
  • もし合わなかったら撤退できる設計にしたい

「一生住む前提」で考えると判断は重くなります。
でも、貸せる・売れるという逃げ道を最初から用意しておくと、
購入はぐっと現実的になります。

想定家賃は11〜12万円程度
法人契約できた場合も、このあたりが現実的なラインです。


中古マンションは「買って終わり」ではない

築20年前後のマンションでも、

  • 水回り

これらは、いずれ手を入れる前提になります。
さらに引っ越しに伴って、冷蔵庫や洗濯機などの買い替えも必要です。

「物件価格=住める価格」ではありません。
諸費用・リフォーム・家電まで含めて、
総額で判断する必要があると痛感しました。


条件を絞った結果、残した優先順位

ここでようやく、私は腹をくくりました。

条件を全部叶えるより、「暮らしが回る」ことを優先しよう。

私が残した絶対条件

  • 中心駅から徒歩10分以内
  • 85㎡以上
  • ペット可(実はかなり少ない)

できれば叶えたい条件

  • 内廊下(うち廊下)

内廊下は、年齢を重ねるほど良さを実感しやすい条件です。
雨や雪に濡れず、寒くなく、玄関の風問題も起きにくい。
高齢になるほど「地味に効いてくる快適さ」だと思いました。

駐車場2台や築年数などは、優先順位を下げました。
全部欲しいをやめた瞬間、探し方は一気に前に進みました。


見落としがちな「マンションの将来性」

価格や広さ以上に重要だと感じたのが、管理と修繕です。

  • 修繕積立金が不足していないか
  • 長期修繕計画は現実的か
  • 管理組合が機能しているか

「築年数が若い=安心」でもなければ、
「築古=危険」とも言い切れません。

誰が、どう維持してきたマンションか。
ここを見ないと、判断できないと感じました。


よくある質問(マンション探しQ&A)

Q1. マンション探しの条件は、いくつまで絞るのが現実的ですか?

A. 私の実感では、絶対条件は3つまでが現実的でした。
それ以上になると該当物件が極端に減り、「探しているのに決まらない」状態に陥りやすくなります。
それ以外は「できれば」「なくても許容できる」に分けることで、判断が楽になります。

Q2. 団信に入れないと、マンション購入は難しいですか?

A. 団信に入れない=購入できない、ではありません。
わが家の場合は、名義を変える・返済期間を調整することで対応しました。
ただし、ローンの組み方やリスク管理は変わるため、前提を変えて考える必要があると感じました。

Q3. 住宅ローンは何歳までに完済するのが一般的ですか?

A. 一般的に住宅ローンは、完済年齢80歳までを上限に設計されます。
そのため、年齢を重ねてからの購入では、
「借りられる額」と「無理なく返せる額」が一致しないことも多いと感じました。

Q4. 築15〜25年の中古マンションは買っても大丈夫ですか?

A. 築年数だけで判断するのは危険だと思います。
私が重視したのは、修繕積立金・長期修繕計画・管理体制です。
これらが整っていれば、築年数よりも安心できるケースは十分あると感じました。

Q5. 将来、貸したり売ったりすることも考えて選ぶべきですか?

A. はい、私は最初から考えておいて良かったと思っています。
「一生住むつもり」で選ぶと判断が重くなりますが、
貸せる・売れるという逃げ道を用意しておくと、購入のハードルは一気に現実的になります。


まとめ|私が手放したのは「理想」ではなく「迷走」だった

理想を手放すことは、妥協ではありません。
条件を絞ることは、我慢でもありません。

それは、これからの年齢・体力・健康・家族の変化を見据えて、
暮らしが破綻しない選択をするという戦略でした。

私にとってのマンション購入は、
完璧な家を探すことではなく、
状況が変わっても身動きが取れる「柔軟な住まい」を選ぶことでした。

次の記事では、
条件を絞った結果、実際にどんな物件が候補に残ったのか、
そして「築年数とリノベーションをどう考えたか」を書いていきます。

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本記事は筆者の経験・感想に基づいており、特定の商品・サービス・企業を推奨または否定する意図はありません。内容は一般論ではなく、状況(地域・物件・条件・体調・家計など)によって結果は異なります。最終的な判断は、ご自身の条件に合わせて公式情報や契約書面等をご確認のうえで行ってください。

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